損保ジャパンはやばい？潰れろと言われる理由！株価暴落や倒産もある？

この記事では

損保ジャパンはやばい？潰れろと言われる理由！株価暴落や倒産もある？

について書きました。

ビッグモーターの保険金請求をはじめとする不正と関連して、損保ジャパンが気になっている方が多いです。

ここでは、損保ジャパンが具体的に何をしたのか、また、株価の推移などについてまとめました。

損保ジャパンはやばい？

損保ジャパンはやばいとネットでよく言われています。

2023年7月に、ビッグモーターの不祥事が明らかになってから、特に顕著です。

損保ジャパンは、何をしたのか、具体的にまとめました。

ビッグモーターの不正請求の調査がぐだぐだ

ビッグモーターは、自動車の事故や車検などの際にわざと車を傷つけるなどで、必要以上に保険金を損害保険会社に請求していました。

発覚したのは、2021年秋です。

ビッグモーターのやった具体的な内容については、ビッグモーターが上場廃止？理由は？潰れると検索のワケも調査！の記事で詳しく書いてるのでご覧ください。

ここでは損保ジャパンに焦点を合わせます。

ビッグモーターの被害を受けた損害保険会社は、損保ジャパン、東京海上日動火災保険、三井住友火災海上火災保険の三社です。

3社で協力して、ビッグモーターの不正を調査していこう、事実がはっきりするまでは、事故車の紹介もしないと決めました。

しかし損保ジャパンだけが、ビッグモーターの組織的な関与がないと結論づけて、紹介も再開しました。

その後また、紹介をしないなど、ビッグモーターへの対応は全然定まりませんでした。

情報元：https://toyokeizai.net/articles/-/618469

大量の出向者

損保ジャパンからビッグモーターへ、37人もの大量の出向者がいました。

期間は2011年から2023年3月までです。

三井住友海上火災保険と東京海上日動火災保険は、それぞれ3人だったこと考えると、かなり多いですね。

出向者が多いということは、それだけビッグモーターとの癒着がしやすかったのではと考えられます。

情報元：https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-07-25/RYBUIIT0AFB401

元株主

損保ジャパンは、ビッグモーターの第2株主だったことがあります。

平成27年9月30日時点では、7.13％の株を持っていました。

これを見ても、2社の関係性の深さが見えます。

他の損害保険会社は、大株主ではありませんでした。

情報元：chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/http://ke.kabupro.jp/tsp/20151225/140120151225477741.pdf

今のビッグモーターの株主は、ビッグアセットという会社で、100％持っています。

この会社は、ビッグモーターの資産管理会社です。

情報元：https://news.yahoo.co.jp/articles/581ed4f50b7745431cb470aff860c3067b17797c

ビッグモーターの元副社長の元勤務先

ビッグモーターの元副社長、兼重宏一は、元社長、宏行の息子です。

宏一氏は、損保ジャパンの前身企業「日本興亜損保」で働いていたことがありました。

経理などを担当していたとのことです。

期間は2011年4月から2012年6月の、1年2ヶ月ほどしか働いてません。

ただこの期間が問題です。

先程、損保ジャパンがビッグモーターに大量の出向者を送り込んでいた事を書きました。

この期間と宏一氏が損保ジャパンにいた時期が一致しています。

これを見ると、両社の癒着がこの頃から強くなったと予想できますね。

情報元：https://www.yomiuri.co.jp/national/20230727-OYT1T50190/

古い体制から抜け出せていない？

損保ジャパンの社長は、白川儀一氏です。

白川氏は、37人の役員を抜いて、金融機関では最年少として社長の座につきました。

これは異例の出世です。

白川氏は、新卒で損保ジャパンに入社したものの、ソフトテニスを世の中に広めるという夢のためにいったん退職しました。

しかし怪我のため、ソフトテニスを諦めざるを得なくなり、損保ジャパンの先輩に復職を勧められ戻りました。

白川氏が最年少だったことから、ビッグモーターの不正請求がまずい、毅然とした態度を取らないといけないとわかっていても、会社の古い慣習に乗らざるを得なかったのでは？とも考えられます。

会社的に統制が取れていない

損保ジャパンは、2010年4月に、日本興亜損保と損害保険ジャパンが合併し、「NKSJホールディングス株式会社」として誕生しました。

その後、「損保ジャパン日本興亜ホールディングス株式会社」に社名を変えて、現在、損保ジャパンとなっています。

統合してからはもう何年も経っていますが、社風が全く違う会社が、合併してできているため、統制をとりにくかったようです。

また、合併の弊害でどうしても縦割りの意識から抜け出せなくて、特に旧安田火災が尊重されがちな面もあると言われています。

合併企業あるあるですが、「前はこうやってた」などと、引きずりやすいのかもしれませんね。

情報元：https://www.vorkers.com/company_answer.php?m_id=a0910000002WRWk&q_no=1

追いつけ追い越せの企業風土

損保ジャパンの保険料収入は、現在2位です。

財閥系ではなく、非財閥系の保険会社として、頑張って利益を上げて、1位になろうという風潮が強いようです。

そのため新しいことに挑戦できる企業であることが理想で、新入社員にもチャレンジ精神の高い人を求めてます。

2014年3月には、正味収入保険料は2兆円を超え、ついに業界一位の東京海上日動を抜きました。

ちなみに、1位は東京海上日動火災保険、3位は三井住友海上火災保険です。

しかし2015年からはまた、東京海上日動火災保険が一位に返り咲いています。

そんな中、自動車保険の獲得の中で高い割合を占めていた、ビッグモーターと癒着しても不思議はありません。

情報元：https://unistyleinc.com/techniques/453
https://www.j-cast.com/2014/10/03217167.html?p=all

損保ジャパンが潰れろと言われる理由

損保ジャパンが「潰れろ」という言葉と一緒に検索されています。

なぜこんなふうに言われるのか調べました。

すると損保ジャパンの悪い面が見えてきました。

損保ジャパンが潰れろと言う理由に、過去の保険金支払いに問題を感じたことがあります。

保険金の支払いをしない

損保ジャパンが、保険金の支払いをしないと憤ってる人がいます。

例えば、

当初は人身事故ではなく、物損だけで処理をしようとしていたのでしょう。

事故を起こした方の立場としても、人身事故になると運転免許の点数が減るので、何してくれるんだ、損保ジャパン！となりますね。

https://twitter.com/noritaMcQueen/statuses/1683635600082206720

苦情が多い

2022年7月から9月の間に、日本損害保険協会に寄せられた苦情の中で、一番件数が多かったのが損保ジャパンでした。

損保ジャパンは、売上金額が多いので、苦情件数もそれに比例して多くなるのは当たり前です。

ただ、保険売り上げ一位の東京海上日動よりも多かったのは、注目すべきだと考えます。

このような理由で、ビッグモーター事件の前から、損保ジャパン潰れろと思ってる人は一定数いたようですね。

情報元：https://manetatsu.com/car-insurance/worst-rank/

では、ビッグモーター事件を知った後で、損保ジャパン潰れろ！と思う人はどんな理由からでしょうか？

ビッグモーターと同罪

ビッグモーターと癒着していた損保ジャパンが、ビッグモーターと同じくらい悪いと考えてる人がいます。

自動車保険の仕組みは利用者には分かりにくいです。

2社が協力することで保険金収入が増えてうれしいでしょうが、利用者は保険料の高騰などで損をしています。

損保ジャパンの株価暴落や倒産はある？

損保ジャパンの株価暴落や、倒産があり得るのか、気になってる方も多いです。

ビッグモーターは非上場会社なので、私たち一般人でその株を持ってる人はいません。

しかし損保ジャパンは上場しているので、損保ジャパンに投資してる人も多いでしょう。

損保ジャパンの株価推移

損保ジャパンの株価推移を確認してみましょう。

2度目のビッグモーターの不祥事が明らかにされたのは、7月7日です。

※TradingViewより画像転載

損保ジャパンの株価の7月7日の終値は、6556円でした。

少しづつ下がっていましたが、7月25日火曜日から窓を開けて下がり始めました。

8月2日（水）には、再び窓を開けて下がり始めました。

不祥事発覚後の最安値の株価は、5,787円です。

発覚前と比べて、割合では11.7%ほど下がってます。

損保ジャパンの株価暴落とまでは、言えません。

しかし売買のボリュームが大きくなってるのは確かで、特に7月25日以降が顕著です。

ヤフー掲示板では、

と推移しています。

これは超個人的な意見ですが、損保ジャパンの株価が暴落するかどうかは、

なども大きく作用します。

損保ジャパンの株価に影響するのは、ビッグモーター事件だけではありません。

業界を揺るがす大きな事件なのに、それほど株価が下落してないのは、色々な要因が絡まってるからです。

損保ジャパン株価下落が業界全体に及ぼす影響

損保ジャパン株価下落が、損害保険業界全体に及ぼす影響を考えてみました。

業界固有の体質

損保ジャパンとビッグモーター事件を発端として、損害保険業界全体の体質に、問題があるのでは？という指摘があります。

例えば、企業向けの火災保険について、損保4社で連絡を取り合って、保険料を割高に請求するという問題がありました。

東急と仙台国際航空が、割高に請求された可能性があるとしています。

こういった内密の合意を、「カルテル」といいます。

同業種の複数の事業者が、競争を避けるために行いますが、需要と供給という自然な競争原理が働かなくなり、価格を高めに維持できます。

利用者にとって不利益なので、独占禁止法で禁止されています。

つまり、もし、東急と仙台国際空港にしたことが事実なら、損保4社がやったことは、独占禁止法に触れてしまうのです。

1つ、こういったことが明るみに出ると、他のケースでもやっていないかと疑われますよね。

保険料がどうやって決まるのか、などは利用者にはわからないことです。

だからこそ、誠実にしてほしいと思いますね。

情報元：https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-07-14/RXRDYUT0G1KW01

損保ジャパンの倒産もある？

損保ジャパンが倒産する可能性はあるのでしょうか？

結論から言うと、損保ジャパンが倒産することはないでしょう。

金融庁の調査が入って、業務停止することなどは、これまでにも金融機関で時々ありました。

損保ジャパンの決算の数字が悪くなるのは、確かでしょう。

単純に保険金の収入が減りますし、ビッグモーター事件で損保ジャパンのイメージが悪くなると新規加入数も減りますよね。

ただし、損保ジャパンの保険収入は、自動車保険だけではありません。

最近では、中小企業向けに、売掛金を回収できなかった時の保険などを発売開始してます。

仮に、損保ジャパンが倒産したら、関連企業も含めると多くの人数が巻き添いになります。

まとめ

損保ジャパンはやばい？潰れろと言われる理由！株価暴落や倒産もある？について書きました。

損保ジャパンが、今後どれだけ事実を明らかにするかが、気になります。